池田氏・池田城

2021年12月最終確認

池田氏は、南北朝建武～天正までの約240年間、在地豪族として池田城に居住。

   池田氏は西暦1400年代の後半から1570年頃の戦国時代に現在の池田市一帯に勢力をはっていた武将です。 池田市の祖先は、今の宇保・神田あたりにあった呉庭荘（くれはのしょう）に住んでいた人々ではないかと推定されます。 そして、1400年の中頃から次第に勢力をつけ、池田城を築き拠点にしたようです。
   池田氏は戦国時代の武将とはいっても戦国大名ではなく、戦国大名の家来でした。 当時池田の周辺では、戦国大名の家来として、池田氏のほか吹田の吹田氏、伊丹の伊丹氏、能勢の能勢氏というように、今の市町村くらいの範囲を支配した武将がいて、支配の拠点として城を築いていました。 こうした武将のことを国人（こくじん）と呼びます。
   池田氏は戦国大名の家来であったことから、戦国大名などの争いに巻き込まれ、池田城はしばしば落城にあいました。 池田氏内部でも争いがおこり、城主・池田勝正が家来であった荒木村重に城を追われ、池田氏は荒木村重の家来になりました。 荒木村重は伊丹氏を倒し、伊丹城に拠点を移したため、池田城は1574年こ廃城になりました。 その後も池田氏の子孫はしばらく池田にいたようですが、江戸時代にはいると歴史からその姿を消してしまいました。
   池田氏の出自に関しては不明な部分が多く、下記資料の中に「池田氏家系図」の記載あるものもありますが、後の時代に作られたもので、史実に基づくものではありません。 また、資料の中には池田城を築いたのは教依との記述がありますが、これも伝承としてそのような説があるということで、事実は不明で定かではありません。

＜関連事項＞   
池田氏／池田城／荒木村重／織田信長