ブックリスト:一般書
■原発問題を考える(2012/06)
東京電力福島第1原発の事故から約1年3カ月余り。関西電力大飯原発3、4号機の再稼働が決定されました。
福島の原発事故以来、図書館でも原発関連の本がよく貸し出されているところからも原発への関心が高まっているように思われます。
ヨーロッパ諸国では原発のかわりに太陽光や風力などの再利用可能なエネルギーへのシフトなど、原発縮小、段階的廃止の方針をうち出している国が多い中、今後日本はどんな方向へと進むのでしょうか。エネルギー源としての原子力の利用を削減、廃止するのか、原子力の利用を推進するのか・・・原発の安全性確保の問題や原発存続の是非、また無資源国といわれる日本におけるエネルギー政策の未来について考える資料を集めました。
■地震と防災の本(2011/03)
2011年年3月11日(金)午後2時46分頃、三陸沖を震源とする大地震がありました。M9という未曾有の巨大地震は大津波も引き起こし、一瞬にして沢山の人の命と、そこに暮らしていた人たちの生活全てを奪い去ってしまいました。ニュースの報道を見るにつけ、被災された方々の悲しみ、不安、恐怖を考えると胸が痛みます。この度被害に遭われたみなさまには、心からお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧と皆様のご健康を心より願っております。
阪神大震災を経験した私たちですが、その際直接被害に遭わなかった人々は時が経つにつれ、当時見聞きした事実のいくつかを忘れてしまいがちではないでしょうか。私たちの想像を超える災害が世界各地で、さらに日本国内でも起こっていることを考えると、いつ同様の事態が自分たちの身に降りかかっても決して不思議ではありません。災害が起きたとき、まずどこに避難すればいいのかご存じですか?もしもの時のために普段からどんなものを準備していますか?大切な家族の命を守るために何が必要なのか、地域とどうかかわっていけばいいのか・・・自然の猛威そのものを防ぐことはできませんが、その被害を人の英知と人間相互の協力で最小限にくい止めることはできるのではないでしょうか。
■生物多様性って・・・何?― COP10にちなんで (2010/10)
※ブックリストは、「一般向き」と「児童向き」が一緒に表示されています。ブックリスト表示画面右下の「カテゴリ」≫≫「一般向き」を選択すると一般書のみが表示されます。
生物多様性って・・・単にたくさんの生物が存在するっていうだけではありません。地球上にはさまざまな種の生物がいてそれぞれに個性を持ち、それぞれがさまざまな関係でつながりあって生態系が成り立っているという点に注目しなければなりません。
☆環境省自然環境局生物多様性センターのHPによると・・・
1) 生態系の多様性:森林、里地里山、湿原、干潟、さんご礁などいろいろなタイプの自然があります。
2) 種の多様性:動植物から細菌などの微生物にいたるまで、いろいろな生き物がいます。
3) 遺伝子の多様性:同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性が あります。
この3つのレベルでの多様性が生物多様性です。
そして今、生物多様性の危機が深刻な問題になっています。
○開発と乱獲:乱獲による種の減少や絶滅、森林伐採や埋め立てなどによる生物の生息地の減少。
○人の手入れ不足:里地里山など人の手が入ることにより保たれていた生態系のバランスの崩壊。
○外来種と汚染物質:外来種の持込による在来種の減少や交雑による遺伝的な攪乱や汚染物質を生態系に流してしまうことによる環境破壊。
○気候変動:温暖化による種の絶滅や生態系の崩壊。
2010年10月18日から29日の間、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。これを機に、生物多様性と生物多様性の危機について学んでみませんか?
<キーワード> 生物多様性/自然保護/環境保護/地球温暖化/遺伝子組み換え
≫≫関連Webサイト
■戦争と平和の本 (2009/08)
現在もなお、世界のどこかで戦争や紛争が起き、多くの人々が犠牲になっています。 地球上の全ての人が平和な世界を願っているはずなのに、何故戦争はなくならないのでしょうか。
日本に原爆が投下されて60年余。核兵器の開発はストップすることなく、今なお国際社会はその脅威にさらされています。世界でただひとつの被爆国として、戦争の悲惨さを風化させることのないように、戦争を知らない世代にも語り継いでいかなくてはなりません。
夏休みに向けて、戦争と平和に関する資料を展示します。 これを機会に平和の尊さについて考えてみませんか。
※ブックリスト表示画面右下の「カテゴリ」の下記項目を選択すると、項目単位に表示されます。
●原爆 ●平和のために ●戦争体験記・手記 ●疎開 ●空襲 ●沖縄戦 ●池田周辺における戦争の記録 ●ホロコースト ●世界の紛争
≫≫関連Webサイト