池田酒
2021年12月最終確認
かつて池田は、全国有数の酒造の町として広く知られていました。品質のよい日本酒として高い評価を得ていた「池田酒」。その全盛期は江戸時代前期で、当時池田には42軒の酒造家が認められ、伊丹と並ぶ銘醸地として栄えました。江戸では、池田酒は品質の高い日本酒として好評を博し、上方から江戸に入る酒の10%近くを占めたといわれています。
江戸後期以降、水質や輸送性に優れていた灘地域(西宮市、神戸市灘区・東灘区)が台頭し、池田の酒造業は衰退していきました。現在は、吉田酒造株式会社と呉春株式会社が「池田酒」の伝統を継承しています。
関連資料(部分記述を含む)
新修池田市史2近世編 池田市史編纂委員会/編集, 池田市 1999, 216.3
■第1章 近世前期の池田:第4節 近世前期の在郷町池田;3産物の集散と池田酒造業 p183-
■第2章 近世後期の池田:第2節 近世後期の在郷町池田;3酒造業の停滞 p451-
■第3章 幕末期の池田:第2節 幕末期の在郷町池田;2池田特産物の衰退 p647-
新修池田市史 3近代編 池田市史編纂委員会∥編集, 池田市 2009,216.3
■第2章 住宅都市・文教都市への歩み:第5節 郊外住宅地、池田の形成;3大正期の商工業池田の酒 p444-
江戸下り銘醸池田酒と菊炭 池田市立歴史民俗資料館 1987, 588.52
天若不愛酒―近代池田の酒づくり 池田市立歴史民俗資料館 2017, 588.52
賑 -交わる街道と池田(池田市立歴史民俗資料館 ’08特別展) 池田市立歴史民俗資料館 2008
■酒造業の隆盛 p11-12
池田酒史 池田史談会∥編纂, 北村儀三郎 1919, 588.52
酒造りの歴史 柚木学∥著, 雄山閣 1987, 588.52
酒造経済史の研究 柚木学∥著, 有斐閣 1998, 588.52
池田酒造協会第一回新酒研究会調査報告 豊能税務署間税課酒税係∥編, 豊能税務署 1954
人づくり風土記 27(49) 大阪の歴史力 会田雄次∥監修, 農山漁村文化協会 2000
■池田酒 灘に先駆ける銘酒のさと 田中万里子∥著 p336-342
丹波杜氏 小林米蔵∥[ほか]編集, 丹波杜氏組合 1957, 588.52
江戸時代図誌 18 筑摩書房 1977, 210.5
■池田酒 p24
TOKK停車駅 阪急電鉄事業部, 阪急電鉄事業部 1978, 291.6
■わがまち池田 呉服の里:池田酒 p51
大阪の歴史と風土 宮本又次∥著, 毎日放送 1973, 216
■池田酒の記述あり p509-511
郷土史事典 大阪府 林 利喜雄∥編, 昌平社 1982
■将軍家御用の池田酒と池田炭 p131-132
池田郷土研究 第4号 池田郷土研究編集委員会∥編集, 池田郷土史学会 1977, 216.3
■池田酒造家文書 p190-210
■御朱印事件と満願寺屋 p460-473
昭和初期の池田 町並みを復元して 池田の町並み復元グループ 1995, 216.3
■池田酒史概説 p47-50
「いけだ学」ハンドブック 池田市教育委員会 2016, 291.63 (児童向き)
■池田の酒 p32
郷土の古文書を読む 第11号 近世池田酒造文書 1 池田古文書研究会2014, 216.3
雑誌記事
池田酒の変遷 林田良平/著, 大阪春秋 17, 大阪春秋社1978, p52-55
池田の銘酒 呉春 林田良平/著, 大阪春秋41, 大阪春秋社1984, p16-18
大阪酒造業の盛衰 北崎豊二/著, 大阪春秋121, 大阪春秋社 2006
歴史息づく一献 吉田酒造「緑一」 クレハ 40, 2018JAN, p4-5
酒造り唄 影山公男/著, 日本醸造協会雑誌 75(3), 1980, p209-213
※J-STAGEで全文閲覧可
Web
池田市立歴史民俗資料館のページ
https://www.city.ikeda.osaka.jp/soshiki/kyoikuiinkai/rekishi/index.html
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