田村駒治郎
生没年: 1866-1931 実業家。繊維商社・田村駒創業者。
慶応2年(1866)、池田村槻木(現槻木町)で笹部九兵衛の次男として生まれました。 その後家業が傾いたため池田村で酒造業を営んでいた西田商店(西田與兵衛)に奉公することになり、明治16年(1883)親戚の田村きくの養子になり、田村姓を名のりました。 その後西田與兵衛の勧めで、大阪でモスリン友禅を製造していた岡島千代造商店に入店しましたが、そこで斬新なアイデアと果断な実行力によってより鮮明な染色法等を完成し、明治24年(1891)に岡島合名会社の共同出資者となり、明治27年(1894)には神田屋田村駒商店を創業するに至りました。 さらに、図案意匠にたけた田村は、堅実漸進主義の経営方針によって社業を大きく拡大し、大正7年(1918)株式会社田村駒商店を設立しました。また、大正10年(1921)には大阪市会議員に、大正14年(1925)には貴族院議員に選出され、政界でもおおいに活躍しました。
通天閣の「ビリケンさん」は、田村駒治郎が自社の優秀商品の代表商標として登録したものです。
昭和6年(1931)初代駒治郎が逝去後、その遺言により多額の寄付が生誕の地池田に贈られました。 当時の金額で8万円という巨費を投じて池田公会堂が、現在の市役所がある場所に建設されました。
池田市立歴史民俗資料館には田村駒治郎の胸像が収められています。 (『池田学講座』『続池田学講座』より)
田村駒商店/池田公会堂/ビリケン <関連事項>
関連資料(部分記述を含む)
写真でみる田村駒の百年 創業百周年記念 田村駒株式会社一〇〇周年記念行事実行委員会/編集 田村駒 1994 586.067
■初代田村駒治郎の生涯:p50-51 ■年表あり:p221-267
池田学講座 池田市教育委員会 2008 291.63
■田村駒治郎と池田公会堂:p146-147
続池田学講座 池田市教育委員会 2009 281.63 B11240506
■実業家田村駒治郎:p84-85
田村駒治郎と池田公会堂 池田市立歴史民俗資料館企画展 池田市教育委員会 2008 291.63
※歴史民俗資料館展示(会期2008.2.27-5.12
■初代及び2代目田村駒治郎関連年譜あり )パンフレット
関西業界人物大観 第1集 帝国興信所 1926 332.8 所蔵なし
■株式会社田村駒商店社長貴族院議員田村駒治郎氏:p181-190
Web
田村駒株式会社 http://www.tamurakoma.co.jp/
「ビリケンさんと田村駒の深~い関係」、「初代・田村駒治郎ってどんな人? 」など
池田市にあるビリケン像 http://www.ikedashi-kanko.jp/sub_page/meisyo_deta/meisho_bili.html
池田市観光協会のホームページ > ビリケン池田に登場