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としょかんのへや

2008年05月15日

No.15

   この部屋を訪ねてくださるみなさんは、図書館をどんな風に思ってくださっているのでしょうか?
「あると便利な大きな書斎」「無料の貸し本屋」「時間をつぶすところ」「分からないことを調べるところ」「ビデオを見るところ」・・・何も思ってないけど、「たまに行くところ」でしょうか?
 
   こんなことを書いたのは、またまた大阪府の橋下知事のPT(プロジェクトチーム)案に関連して考えてしまうからです。財政再建策の一環として府営施設の整理・統廃合を進める方針を打ち出し、国際児童文学館については大阪府立図書館に機能を移管したうえで廃止すべきであるとの案が打ち出されています。
 
   みなさんは、千里の万博記念公園内にある「大阪府立国際児童文学館」をご存知ですか? 
 
   この国際児童文学館は、国内に止まらず、海外も含めた児童文学等を収集し、永久保存する資料センターの役割の他、情報センターとして、また、国際的な研究センターとしての役割を果たす西日本唯一の児童文学に関する文学館で、専門図書館なのです。ちなみに東京には、わが国初の国立の児童書専門図書館である国際子ども図書館があります。
 
   大阪にあるのは、文学館という名前のとおり、出版社や篤志家から児童文学書の寄贈も受け、所蔵は70万冊に及ぶそうです。この70万冊を府立の中央図書館や中ノ島図書館に一緒にできるのでしょうか?書庫に眠らせてしまうのは「もったいない」話だと思いませんか?
 
   国際児童文学館からは、昨年の春、国内外の色々なピーターパン絵本を借りて展示しましたので、覚えておられる方もおられるのではないでしょうか?こうした貴重な資料はどうなるのでしょう? 
 
   削減したり、統合したり、それは大切なことで、荒療治が必要なことは理解しますが、全くの例外なしというのは如何なものか・・・と思います。
 
   みなさんはどう思われますか?
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