としょかんのへや
2008年05月18日
No.16
話題の『阪急電車(有川浩・著)』をご存知ですか?読まれましたか? 新聞の書評でも取り上げられていますので、気になっておられる方も多いと思います。
ご存知でない方のために、紹介すると、阪急電車の車両の紹介ではなく、阪急今津線というローカルな線の一駅毎に、その場所に因んだ短い出会いや別れの小説が書かれています。そして、それらの話が有機的に繋がって・・・います。
私はこの本を、図書館ではなく知人から借りて、通勤の電車の中で読みました。今津線は利用しませんが、阪急宝塚線の利用者なので、親近感をぐっと覚えながら。さらっと読める本で、かつ、関西ならではの本でした。ネタ晴らしになるので、言えませんが、きっと東京ではこんなシチュエーションは成り立たなかったと思います。関西ならではの小説、読後感が爽やかですから、ぜひ読んでみてください。
と、書きましたが、ごめんなさい なんです。予約がなんと108件もあるのです。今、複本(同じ本)が4冊ですので、もう1冊発注して増やすことになっていますが、今から予約してもなかなか順番は回ってこないでしょうねぇ。
そこで、もう一つ。
同じ作家のベストセラーに『図書館戦争』があります。2年ほど前に出版されて、後、続いて3部出た作品です。今、TVアニメになっているそうで、こちらも話題の検索用語としてネット上を賑わせています。アニメになっていることからも分かるように、近未来を舞台に少し〝飛んだ〟お話です。先ほどの『阪急電車』とは全く違ったスタイルですが、これはこれで面白いのです。著者は、図書館でふと目にした「図書館の自由宣言」という掲示、これを場違いに感じてインスピレーションしたそうです。
ここ池田市の本館(丘の上の図書館)にも実は、「図書館の自由宣言」を掲示しています。正面ロビーを入って右手前の柱に掛かっています。いかめしく固い感じではなく、綺麗な水彩で描かれた草木に囲まれて素敵ですよ、探してみてください。
『図書館戦争』は予約は7件で、本も2冊ありますから、こちらからまずはどうぞ。
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