としょかんのへや
2011年01月01日
No.57
明けましておめでとうございます!
まっさらな一年がまた始まりました。日付が1月1日に変わっただけなのに、毎年新鮮な気持ちになれるのだから不思議です。そんな年明けには、色んなことに挑戦したい気持ちがむくむくと湧いて来ます。
今年の目標や計画を、すでに立てられた方も多いのではないでしょうか。気持ちが盛り上がって、つい派手な目標を立ててしまいがちですが、そういうものほど季節が移るにつれ始めの勢いが消え竜頭蛇尾に終わってしまうような気がします。
イスラムの言葉に、「一杯のお茶をきちんといれることができたなら、あなたにはすべてのことができるはず」というものがあります。お茶をいれることは誰にでもできますが、きちんといれること、美味しくいれることは決して簡単なことではありません。日常の中で慣れきった作業でも、その意味を考え真剣にするとなるとやり方も変わってきます。工夫や集中力、勘、時には想像力だって必要なことがわかります。小さな目標を、思い描いたとおりに達成することができたなら、それはささやかでも確かな自信になると思います。そんな日々の小さな助走が、きっと大きなジャンプにつながるのではないでしょうか。
忙しい時や、思いどおりに上手くいかなくて落ち込んでいる時こそ、丁寧にお茶をいれ、ゆっくりと飲んでみましょう。お茶の時間は、大きく呼吸をする時間だと思います。少しの休憩を入れることで、かえって仕事に集中できたり、アイデアが湧いたりしますよね。
寒い寒い日が続きますが、温かいお茶を持って、冬景色の中を散歩するのも素敵です。そんな時は、紅茶やコーヒーにラム酒を少しだけ加えると体が温まって元気がでますよ。
本年も図書館は、皆様と本との楽しい出会いを手助けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
<mymmeli>
☆『いちばんおいしい日本茶のいれかた』 柳本あかね/著 朝日新聞出版 2010
☆『おいしい「お茶」の教科書』 大森正司/著 PHP研究所 2010
☆『おいしい紅茶の愉しみ方』 桑原珠玉/著 PHP研究所 2009
☆『お茶に強くなる』 別冊家庭画報 世界文化社 2004
☆『はじめての韓国伝統茶』 李映林/著 小学館 2007