としょかんのへや
2013年02月01日
No.82
一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、といわれますが、早いもので、もう二月に入りました。
二月は28日で日数が少なく、速く過ぎると解釈もできますが、日数の問題ではなく、この3ヶ月間は行事が多く、逃げ去るようにあっという間に過ぎ去るという意味のようで、年度末のあわただしさをよく表現しているように思います。
二月は、一年の中で一番日数が短いのにもかかわらず、行事が多い月。
二月三日:節分、二月八日:御事始め(1年の農作業を始める日)、伊勢神宮の祈年祭、その年の五穀豊穣を祈る神事などなど・・・それぞれが節を境に新年を迎える「始め」に関連しています。そして、二月最初の午の日:初午(はつうま)、二月中旬 - 北海道雪まつり(札幌)、かまくら(秋田県横手市)、なまはげ紫灯まつり(秋田県男鹿市)など、各地で多彩な祭りが行われています。そして今では女子のメインイベント二月十四日バレンタインデーや、受験シーズンも本番を迎えます。
私の住んでいる地域では、とても大事にしているのが初午です。初午は、二月の最初の午の日。全国で稲荷社の本社である京都の伏見稲荷神社の神が降りた日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀るようになったそうです。地元では、大昔疫病が流行しましたが、町内のご婦人たちがお稲荷さまをお祀りしたところ、疫病が治まったといわれています。以降毎年初午に各家のご婦人が集まり、お稲荷様を祀るようになって、現在に至っています。当初意味が分からないまま集まりに参加していましたが、神主さんからその由来を聞いて自然に感謝の気持ちを持てるようになりました。
「光陰矢の如し」・・・本当にはやく過ぎ去っていく日々です。逃げる二月を逃さずに、日々を成長できたと思えるように過ごしていきたいですね。
<traveller>