としょかんのへや
2013年11月01日
No.91
ようやく秋らしくなり、読書に最適の季節がやって来ました。今回は読書に関係する目の病気についてお話します。
みなさんは、どんな時に眼科を受診されますか?近いものや遠いところが見えにくかったり、ものもらいなど何らかの症状が出たときに、眼科に行かれますよね。でも、症状が出ていても気づかない眼の病気があることをご存知でしょうか。それが緑内障という病気です。緑内障は、眼球の中の圧力(眼圧)が上がること等により視神経が損傷を受け、視野が少しずつ欠けていく病気です。一度欠けてしまった視野は、治療をしても元に戻ることはありません。放っておくと失明することもあります。この病気は、視野が少しずつ欠けてきていても、欠けた部分をお互いの目が補い合うために早い時点では気づかないことが多く、気がついた時には症状がかなり進んでいます。
そして、その緑内障の中でも、NTG(Normal Tension Glaucoma)正常眼圧緑内障は、眼圧が正常値にもかかわらず視野が欠けていくので、健康診断では発見は難しく、眼科での眼底検査、視野検査をしないと発見できません。日本人は、このタイプの緑内障にかかる方がもっとも多く、40歳から急増します。特に、強度の近視やご家族に緑内障の方がいらっしゃる方、頭痛持ち、冷え性の方はご注意くださいとのことです。
とにかく、早期発見、早期治療が重要です。早期に発見し、早めに治療すれば病気の進行を抑えることができます。大切な目のために、40歳を過ぎたら年に1回の眼科での検診をお勧めします。
くわしくは、下記ホームページや図書館所蔵の本をご参考になさってください。
○ファイザー「緑内障啓発サイト」 http://www.ntg40.jp
○『スーパー図解白内障・緑内障』 ビッセン‐宮島弘子/監修 法研 496.35
○『くわしく知りたい目の病気』 別冊NHKきょうの健康 大鹿哲郎/総監修 NHK出版 496.3
○『中高年の目の病気 』 別冊NHKきょうの健康 大鹿哲郎/総監修 日本放送出版協会 496.3
○(雑誌) 健康365 エイチアンドアイ
<Pop-eyed goldfish>