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としょかんのへや

2014年11月01日

No.103 「紅葉」と「もみじ」

   昼と夜との寒暖の差が大きくなってきました。朝の冷え込みで、布団から出るのがつらくなってきた今日この頃ですが、この朝の冷え込みが木々の紅葉には大切なのだそうです。
 

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紅葉が始まる条件として、日中の天気が良いこと・昼と夜の寒暖の差があること・大気中に適度な湿気があることが重要だそうです。1日の最低気温が8度以下で紅葉が始まり、5~6度以下になるとぐっとすすみます。鮮やかな紅葉のためには日中の気温が20~25度、夜間は5~10度くらいになるような寒暖の差が必要だそうです。五月山の木々たちは、今年はどんな紅葉を魅せてくれるのでしょうか。
 
   ところで、“紅葉”と書いて“もみじ”だなんて、考えてみると少し無理があるような気がします。どうしてもみじはもみじなのでしょうか。調べてみると、“紅葉”が“もみじ”に置き換わったのは今から1500年近く前の万葉時代だそうです。当時は“紅葉”ではなく“黄葉”と書くことが多かったそうですが、平安時代以降になると、黄色より鮮やかな赤が好まれ、“紅葉”が主流となっていったそうです。
でもなぜ”紅葉“で”もみじ“なのでしょうか。
   諸説あるようですが、紅花から染料を揉み出す様子から「もみ」が「紅」を指すようになり、木々の紅葉の様子がそれに似ていることから「紅葉ず(もみず)→もみじ」と変化したようです。中でもカエデの紅葉が見事なことから、いつしか“もみじする葉”を代表して、カエデがもみじと言われるようになったようです。
   ちなみに“カエデ”の語原は“かえるで”で、葉の形がカエルの手に似ていることからきているようです。日本人のセンスって、繊細でステキですよね。
 
   さて、紅葉、いえ、黄葉つながりで本館の展示本のご紹介です。本館の11月の展示として「黄色い本」が展開されています。本の内容は関係なく、表紙の色で集めてみました。五月山の紅葉に負けず劣らずとてもステキです。というのは言い過ぎかもしれませんが、図書館の黄葉もぜひご覧になってください。図鑑、ガイドブックなどなど、紅葉に関する本もありますので、紅葉狩りに出かける前に少し見てみるのはいかがでしょうか。
 
●「紅葉のふしぎ」 佐藤有恒∥著 あかね書房 2005   資料番号:105146096
●「拾って楽しむ紅葉と落ち葉」 平野隆久∥写真   片桐啓子∥文   山と溪谷社 2001  資料番号:104209879
●「紅葉・落ち葉・冬芽の大研究 さまざまな色と形」
 星野義延∥監修   飯村茂樹∥写真   岡崎務∥文 PHP研究所 2011   資料番号:105818793
●「関西紅葉の名所」 山と渓谷社 2004   資料番号:104257043
 
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