としょかんのへや
2015年07月31日
No.112 源氏物語
8月になり、暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。学生の方は夏休み真っ最中ですね。海水浴や花火大会など、夏には楽しいイベントがたくさんありますが、お出かけの際は、こまめに水分を取り、熱中症には十分お気を付けください。
石橋プラザでは8月4日(火曜日)16時から、また、図書コーナーでは8月19日(水曜日)18時30分から、小学生以上を対象に「こわ~いおはなし会」を開催します。絵本に紙芝居など、めちゃめちゃ怖いお話を用意していますよ~! 怖い話が好きな人たち、たくさん来てくださいね。
ところで、みなさんは『源氏物語』を読んだことがありますか。古典の教科書に「若紫」巻などが採用されているので、目にしたことがある方も多いと思います。
『源氏物語』は平安時代に成立した文学作品で、主人公・光源氏があまたの女性と恋愛しながら、栄華を極める人生を描いた、全部で54帖に渡る長編物語です。
この物語の作者とされる紫式部は、一条天皇の中宮 彰子に仕えた女性です。宮仕えの詳細を記した『紫式部日記』には、寛弘五年(1008)頃、宮廷内でこの物語の評判が高かったことが記されており、この頃までにはかなりの部分が成立していたようです。この記述を根拠として、2008年には「源氏物語千年紀」と称して、京都を中心に様々な記念事業が行われました。
『源氏物語』は後の時代の文学作品に大きな影響を与え、研究書や現代語訳、パロディ作品などが多く出版されています。図書館にも『源氏物語』関連本がたくさんありますので、ぜひ読んでみてください。
<かぐちゃん>
■『まろ、ん?大掴源氏物語』 小泉吉宏//著, 幻冬舎 2002
■『読み違え源氏物語』 清水義範//著, 文藝春秋 2007
■『小袖日記』 柴田よしき//著, 文藝春秋 2007
■『ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ』 松浦理英子//著, 新潮社 2008
■『源氏物語を知っていますか』 阿刀田高//著, 新潮社 2013