としょかんのへや
2016年04月01日
No.120
「春眠暁を覚えず」といいます。未だ眠い目をこすっていると、なるほど、暦は4月になっておりました。
寒がりの私はもう少し、コートを手ばなせそうにありませんが、ふと振り返ると、すれ違う人々の装いが明るく軽やかなものになってきており、色々なものがほんのりと色付づいてきているのに気づきます。ぽかぽか陽気に誘われて、窓から外を眺めてみれば、桜が今を盛りとばかりに咲きほこっていました。
春と言われて思い浮かべることはなんでしょう? 花より団子の私はまず旬の食べ物を連想してしまいます。春の魚と書く「鰆」。「いかなごの釘煮」が出回ると春とも聞きます。年中あるように思える野菜でも、香りのよい「新ごぼう」、やわらかい「春キャベツ」など、春が旬のものもあります。茶の旬も4~5月だそうです。「新茶」と言われ、栄養価も高いとのこと。ワラビなどの山菜やタケノコを実際に採りに出かけてみるのも楽しいかもしれません。
スイーツコーナーにも春爛漫と、苺や桜の文字があふれていて、可愛いいお菓子との出会いに顔がほころんでしまいます。桜を使ったお菓子もいろいろあって、その淡い色合いに、ついつい視線が引き寄せられてしまいます。晴れた日には、満開の桜の下で、春を詰め込んだお弁当を広げてお花見をしたいものです。
今月、図書館では「図書館こどもまつり」が行われます。おはなし会、映画、布おもちゃで遊ぼう、など楽しいイベントがいっぱいです。石橋プラザや図書コーナーでもおはなし会を行います。みなさん、ぜひおこしください!
○『美味しい櫻』 平出眞/編著,旭屋出版 2016
○『旬の食材:[1] 春の魚』講談社 2004
○『旬の食材:[2] 春・夏の野菜』講談社 2004
○『旬の食材カレンダー』まめこ/絵と文,サンクチュアリ出版 2011
○『内田悟のやさい塾 春夏』内田悟/著,メディアファクトリー 2012
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