としょかんのへや
2016年05月31日
No.122
カレンダーを見ていて、暦(こよみ)に興味をもった事がありました。特にこの時期1番気になったのは、なぜ6月の旧暦の別名が「水の無い月」と書いて「水無月(みなづき)」なのだろうという事でした。
私の中では梅雨もあって水のイメージが大きい月なだけに不思議だったのを覚えています。調べてみると諸説あるようで、「水無月」の「無」に連体助詞といって名詞と名詞をつなぐ助詞の役割があり「無」は「の」の意味になるので、「水無月」は「水の無い月」ではなく「水の月」という意味になるといった説。梅雨が明けて水が涸れてなくなる月だという説。逆に田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月「水張月(みづはりづき)」で「水月(みなづき)」である説。他には、田植という大仕事を仕終えた月「皆仕尽(みなしつき)」であるとする説。まさかこんなにいろいろ出てくるとは思わず驚きました。昔の生活に直結したものが多く、他の月・暦も調べてみると意外な発見がありそうです。
『日常語語源辞典』 東京堂出版 1992
『源吾大辞典』 東京堂出版 1988
『みんなが知りたい!「四季の行事」がわかる本』 ニコワークス∥著,メイツ出版 2007
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