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としょかんのへや

2018年03月01日

No.143 新生★広辞苑 第7版(岩波書店)

  まだまだ寒い日が続いていますが、梅の花もほころびはじめ、春らしさを少しずつ感じる季節になりました。

  さて、先々月10年ぶりに『広辞苑』が改訂されたと少し話題になりましたがご存知でしょうか?書店に足を運ぶと店頭には新刊本、話題本に負けないくらいの存在感で8㎝もの厚みのある『広辞苑』がどっしり置いてあるのに目がとまりました。
  近頃では、「辞書を引く」という行為はパソコンやスマホの普及により「検索する」に変わってきています。という私もすぐにスマホで「検索」してしまっていますが・・・
  今回の『広辞苑』には現代生活に必須の1万語の新語が追加されています。例えば、「朝ドラ」・・・そういえば今秋から池田市のインスタントラーメンでおなじみの安藤百福さんの奥様をモデルとした朝ドラがスタートしますね。楽しみです。
  「ブラック企業」「婚活」・・・10年前には聞きなれない言葉も今や日常的に使われています。他にも「東日本大震災」「ちゃらい」「がっつり」「トランプ」などが追加されています。
  このように1955年に初版が刊行されて以来60年以上の間、改訂されるごとの「新語」を眺めてみると時代の流れを感じます。
  これからどんどんIT時代へと進化していくにつれて、言葉の意味を調べるために“紙の辞書”をめくる人は減少してくるでしょう。それでも10年後も『広辞苑』は「紙」で存在し続けてほしいと思います。
  もちろん、図書館の棚にも並んでいます。貸出しはできませんが館内で閲覧して頂けます。
  この機会に新しくなった『広辞苑』に親しんでみませんか?薄いページをめくりに来るだけでも、「がっつり」と『広辞苑』を読みにこられるのも、図書館は大歓迎です。
<赤鬼>
 
◆『広辞苑はなぜ生まれたか』 新村恭/著,世界思想社 2017
◆『辞書には載らなかった不採用語辞典』 飯間浩明/著,PHPエディターズ・グループ2014  
◆『語彙力こそが教養である』 齋藤孝/著, KADOKAWA 2015
◆『辞書引き学習で子どもが見る見る変わる』 深谷圭助/著,小学館 2013